活動報告

平成30年9月議会 一般質問 フレイル予防事業について

昨年12月頃、早朝、ラジオを聴きながら、坂道ウオーキングをしている時でした。医学ジャーナリスト松井宏夫さんの解説で、フレイルと言う言葉を初めて耳にしました。また、厚生労働省がフレイルについての取り組みを更に推進させている事もその時、聞きました。
 フレイルという言葉を皆さんご存じでしょうか。フレイルは虚弱という意味で、健康と介護の間に位置して、人は健康から直接要介護には行かないのです。必ずフレイルを経て介護になると言われています。しかしながら、フレイルという言葉はまだ一般的に知られていません。まずは啓発することが必要ではないかと考えます。
 東京大学・高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授の元で、フレイルについて調査をしております。その調査から、栄養、運動、社会参加という3つの柱があること、身体が衰える最初の入り口になりやすいのは社会参加への減少であることなどが明らかになっております。厚生労働省もフレイルについて重点改革事項としました。健康長寿社会を実現するための重要なキーワードであります。
先週金曜日の8月31日、2019年度、国の一般会計予算に対する各省庁からの概算要求が出され、厚生労働省から、健康寿命延伸のフレイル予防推進などに63億円(34億円)を盛り込みました。高齢者の保健事業と市町村における先行的な取り組みへの支援やフレイル予防の推進などに予算をつけようとしています。
まずは「フレイル」に関連する、本市の高齢者数をはじめとする人口に関する質問をさせて頂きます。

① 本市の高齢者数、要支援者数、要介護者数、一人暮らし高齢者数及び100歳以上の人数の現状と、2040年の推計についてお伺い致します。
(答弁)
本市の高齢者65歳以上の人口は2018年3月から2040年の推計ではその差が(61,942‐56,320)約5,600人増え、約10%の微増。しかし、要支援者は(2,976÷2,041)約46%増、要介護者は(10,363÷6,804)約52%増と大幅に増えます。100歳以上は(289÷107)270%と2.7倍に増えます。
世界保健機関(WHO)の統計によれば、我が国は世界で最も平均寿命が長い国だと言われ。世界のトップに立っています。国内に100歳以上は昨年9/15現在67,824人、その内、女性が88%59,627人です。また、国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みです。(人口問題研究所は53万人)

今、50歳未満の人たちは100年過ごすつもりでいた方が良いと思います。
我が国は世界で長寿化が最も進んでいますので、日本のこれからの経験を他の国々が見守っていると言われています。長寿化が最も進んでいると言う事は裏を返せば、対応するために残された時間が少ないと言う事にもなります。今すぐ新しい行動に踏み出し、長寿化時代への対応策を始める必要があります。長寿化により、老いて衰えて生きる年数が長くなるのではなくて、大半を健康に生きる。若々しく生きる年数を長くしなければならないと思います。だからこそ、フレイル対策・フレイル予防が必要だと私は考えます。
さらに、75歳以上の総医療費は2025年に向けて急増し、ピーク時の2030年には2010年に比べて約60%増になる予想です。高まる医療費の増大や介護保険料の増大の課題を考えますと、健康寿命を延伸させるための施策フレイル予防事業を一日でも早く取り組むことが必要であると考えます。
それではフレイルについて伺ってまいります。
② まず、フレイルとはどのよう事なのか?また、その定義について伺います。
(答弁)
答弁にもありましたように、「フレイルティFrailty」(虚弱)と言う意味で病気の名前ではありません。病気のリスクが高い状態です。病気ではなく、病気のリスクが高いという意味では「メタボ」と同じような用語であります。フレイルは心身の活力が低下し、弱っている状態で、放っておくと要介護状態になるリスクがあると言われています。フレイルの人は国内に450万人もいると言われています。
フレイルを経て要支援・要介護になります。逆にフレイル予防を実施することで健康状態に戻ることも可能であります。フレイルは、高齢者の方が健康でいられるための大切な概念であるというふうに思っております。自分の状況を客観的に知って、それに対する予防を進めて行く、是非、広げて行きたいものです。
③ 次にフレイルと並んでサルコペニアも聞きなれない言葉かもしれませんが、どのような事なのか伺います。
(答弁)
筋肉量が減少することで、握力や体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指すようです。また、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になる、 ペットボトルやビンの栓が開けられない。など、その傾向が強いと思われます。「2週間」の寝たきりの生活は実に7年分の筋肉を失う。と言われています。

④ それでは本市におけるフレイルの啓発活動について伺います。
(答弁)
次に、フレイル予防について市ではどのように認識し、保健事業等においてどのように位置づけているのか、また、その周知についてお伺い致します
⑤ 健康長寿のためのフレイル予防について伺います。
(答弁)
メタボ予防や生活習慣病予防が50歳代から60歳代ならばフレイル予防は65歳位からであり、メタボ予防からフレイル予防へギヤチェンジが必要になって来ると思われます。
フレイル予防は「ニッポン一億総活躍プラン」に位置付けられました。今やフレイル予防は国家プロジェクトの一つです。フレイルの人はそうでない人に比べると、65歳から75歳で「3.4倍」。75歳以上で「1.7倍」、要介護などになる危険性は高いという結果が出ました。

⑥ どのような順番のドミノで老いて行くかは人によってさまざまかも知れませんが、最初のドミノは社会のつながりや人とのつながりのようです。フレイルの最初の入り口と言えます。そこで、フレイル対策に於いてはフレイル・ドミノ対策が重要だと思いますので、その内容について伺います。
(答弁)

先程一人暮らし高齢者数をお聞きしましたが、「孤独は肥満より怖い」その事を私たちはもっと知るべきだと思います。また、家族と一緒に暮らしていても一人で食事をしている高齢者は家族と一緒に食事をする人と比べ、死亡リスクが、1.5倍高まることが東京医科歯科大などの研究で分かっております。すでに新聞報道もされています。「孤食」の高齢者は高リスクであります。

⑦ では、そのフレイルの最初の入り口に陥らないような対策やチェックが必要だと思います。そこで、フレイルチェックとその必要性について伺います。
(答弁)
簡単に言うと、フレイルリスクに気づくためのもの、と言えるかもしれません。自らの問題として捉えることだと思います。「イレブンチェック」という11問のチェックもよく聞きますが、その他にも、もっと簡単なチェック、5項目で三つ以上該当すればフレイルの疑いがあるというチェックもあるようです。①1年で4~5キロやせた。②筋力・握力が低下した③疲れやすくなった④歩くのが遅くなった⑤外出が1日1回未満。この5つの内3つ以上あったら少し意識してみて欲しいと思います。また、2Lのペットボトル2本くらい持ち運べるかどうか?もチェックの一つだそうです。定期的にフレイルチェックをすることによって、フレイル状態が数値化されるようです。

⑧ また、これらのチェックの他にサルコペニアのチェックとしても良く知られている指輪っかテストについて伺います。
(答弁)
フレイルの兆候を簡単に自己チェックできるテストとして、フレイルチェックに取り組んでいる自治体もあるようです。これは簡易的なものとして、指で輪をつくり、ふくらはぎを囲んで筋肉量をチェックします。指輪っかテストは利き足でない方のふくらはぎの一番太い部分を力を入れず軽く囲んでみるわけで、簡単なチェックです。

⑨ フレイルとは栄養・運動・社会参加の3つの柱と言われていますが、その栄養の食と口腔機能も大変重要かと思います。そこで、オーラルフレイルについて伺います。
(答弁)
『オーラルフレイル』は、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどの「口の些細なトラブル」ささいな口腔機能の低下から始まります。早めに気づき対応することが大切で、これらの様々な口の衰えは身体の衰え(フレイル)と大きく関わっていると言われています。日本歯科医師会は、「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿をサポートして行こうとしています。
また、歯を抜けたままにしないで、定期的に歯科検診をして欲しいと思います。噛み合わせが悪くなると、残った歯への負担が増えます。すると、かむ力がさらに低下し、転倒や認知症のリスクが1.9倍高くなると言う厚生労働省研究班の調査もあります。
⑩ フレイルも早期発見が重要であると言われていますがお考えを伺います。
(答弁)

次に、フレイル予防事業のカギを握るのはサポーター養成です。フレイルチェックを自分事として思えるからです。自治体ごとの工夫も必要ですし、各自治体の腕くらべです。
フレイルサポーターは支えられる側でなく、支える側として活躍します。自らフレイルチェックをすることで、地域づくりの核となり得る人材を呼び込むことが出来ると思います。仲間づくり、地域づくりを促進し、孤立する高齢者を減らすことが出来るはずです。市民の皆様には、フレイル事業を理解され、是非大きな声を上げて頂き、いつの日か飯島勝矢教授と一緒にスタート出来ればと期待いたします。
⑪ フレイルサポーターフレイルトレーナーについて伺います。
 (答弁)
⑫ 市長にはフレイル予防事業の導入について
75歳以上の総医療費は急増し、2030年には2010年に比べて約60%増になる予想です。高まる医療費の増大や介護保険料増大の課題を考えますと、健康寿命を延伸させるための施策フレイル予防事業を一日でも早く取り組むことが必要であると考えますが市長のお考えを伺います。
⑬ 「フレイル予防で健康長寿のまちづくり」を掲げ、新しい長寿化時代を市民と共に歩んでみませんか?「健康な状態で長生きするフレイル予防事業」の導入について、再度お考えを伺います。